●国連、未来サミットでSDGs機運再び●
2030年までの達成が危ぶまれるSDGsを促すため、国連は9月下旬、ニューヨークで「未来サミット」を開催。貧困や過剰債務を抱える途上国の進捗が大幅に遅れ、各国首脳は開発資金を確保するための国際金融システムの改革などについて討議する。
●循環経済、再生材利用を国家戦略に●
政府は循環経済に関する関係閣僚会議を開催。再生材を積極的に活用、経済成長と環境への負荷の低減を同時に実現する国家戦略として位置づける。使用済み太陽光パネルのリサイクル制度創設など幅広い産業での対応を盛り込む。
●九電系、太陽光カーポートで売電●
九電ネクストは顧客の駐車場に太陽光パネル付きカーポートを設置して売電する法人向けサービスを始めた。発電した電気はすべて敷地内で消費してもらい、発電量に応じて顧客から料金を受け取る。
●再エネ蓄電池の設置、鉄道や九電工●
西日本鉄道やJR九州、九電工などが、再エネの電力をためる「系統用蓄電池」を整備。太陽光など再エネは発電量の変動が激しい。送電線と直接つなぎ
需給に応じてためたり売電したりすることで、無駄になる再エネを減らす。
●西部ガス、合成メタンでベルギー新興と提携●
西部ガスは使用時のCO2排出量が実質ゼロの合成メタン(e―メタン)で、ベルギーの新興企業TESと包括連携の覚書を結んだ。今後、TESの製造プロジェクトへの参画や同社からの調達、日本国内での導入に向けた協力などについて協議を進める。東京ガスなどもすでに提携している。
●北海道銀、町有林活用で福島町とJ―クレジット●
北海道銀行は北海道福島町と、国がCO2排出量の排出削減効果を認める「J―クレジット」などの推進で連携する。町有林を対象にクレジットの創出を目指す。
●牛ふん尿原料のLPガス製造、古河電工が実証●
古河電気工業は北海道鹿追町でCO2とメタンから液化石油ガスを製造する実証プラントを建設。牛のふん尿由来のバイオガスを使う。2030年度に1000トンのLPガスを製造を計画。カーボンニュートラルなLPガス供給ノウハウを蓄積、海外展開を狙う。
●牛豚鶏のガス削減枠売買制度、JA鹿児島など●
JA鹿児島県経済連と九州大学などは牛や豚、鶏などの家畜がゲップや排せつ物を通じて出す温暖化ガスについて、排出削減量を売買する制度の研究を始めた。
●規格外野菜使った飲料専門店、モスフード●
モスフードサービスは規格外の野菜や果物を一部使った新業態のドリンク専門店を始める。契約農家や自社の農場から傷が付いたり変色したりした食材を調達する。SDGs意識高い消費者需要を取り込む。
●食料安保でトウモロコシ支援を、生産者が要望●
日本メイズ生産者協会は、食料安保の観点から麦や大豆と同様、トウモロコシも畑作物として政策支援するよう農林水産省に要望書を提出した。
●茶畑発電システム、生産物も買い上げ●
茶生産・販売の流通サービス(静岡県菊川市)は茶畑を太陽光発電に活用しながら抹茶原料の「てん茶」を有機栽培する独自システムの同業への普及を図る。県内同業者に技術や設備を供与し栽培効率化や収入向上を支援。生産したてん茶は同社が買い上げて海外へ販売する。
●家庭のアルミごみで水素発電、富山県高岡市●
富山県高岡市で、市民が持ち寄る廃アルミを水素発電に生かし、製造に必要な電気の少ない再生アルミの研究や活用に力を入れている。市が集めるのはアルミ缶だけでなく、家庭で発生する使用済みのアルミ箔や薬の包装材などの廃アルミ。アルカリ性溶液で廃アルミを溶かし、発生させた水素を燃焼して発電する。
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